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音楽仲間はなんでも知っている

音楽仲間はなんでも知っている

昨日の日曜日、昼から何の予定もなかったので、知人と二人で自宅スタジオに入り、一日中リハーサルをしていました。

音楽でも仕事でも、大切なのは相手を知る事。

特に音楽では、相手の好みや価値観、生まれ育った環境などが音を形成する上で重要な要素となります。

つまり、その人が何を美味しいと感じ、どんな景色を美しいと思うのかでも音楽感というのは随分と違ってきます。

互いに大人ですから、そこにある程度は歩み寄るのですが、あまりに価値観が違うと限界が見えてきます。

逆に捉えれば、だからこそ、そういう人間が集まってできた音楽は面白いのかもしれませんが・・・。

プレイヤー目線で言うと、できるだけ相手の知らない部分は少ない方が演奏の時には何かと助かる事が多いものです。

わざわざ探らなくてよい安心感があって、それが演奏面で起きる様々な不安を軽減してくれます。

「(相手は)どうしたいのだろう」と考えなくても理解できるまでになると、音はさらに一体感を増す。

音とは、匂いや雰囲気を時間の概念の中で表現したもので、流れる音の時間を止める事は演奏中にはできません。

一定の決められた小節の中で、滞る事なくストーリーを完結させなくてはならない音楽にとって、迷いや不安は時間に空白や遅れを作ってしまう。

その空白が意図的ではないのであれば、その音楽はそこに空白ができてしまった事で、当初の思惑とは違ったニュアンスになってしまいます。

この物語をいかに美しく、一体感を持って、与えられた時間内で完結させて行くかが、音楽の醍醐味であると同時に最も難しい課題だと感じています。

相手を理解するためには、情報の発信は欠かす事のできないファクターですが、音楽仲間によっては奥さんより互いの事が分かっているほどに、内面をさらけ出した会話をする事もしばしば。

会話の深さに比例して演奏がピッタリと寄り添うように合ってくるのですから不思議です。

この日のリハーサルは、実際の演奏をするというよりも、会話の次の段階である「音楽的な志向」を互いに確認しあう作業に近いもので、会話だけでは分からない奥底の部分を見せる事になります。

ここまでしてようやく、何をしたいのかが見えてくる。すると次はどうしようかという話になします。

どんどん具体化していく中で、相手だけではなく、自分にも自問自答する訳です。

こうして徐々に互いがクリアになりつつ、そのアウトプットが音楽であるという事。

また新たな活動が本格的に動こうとしています。

音楽仲間はなんでも知っている